船場センタービルのちぐささんへ
母から貰って、足が入らずどうしたものかと放置していた下駄。
踵がすり減って、ゴムの下の木の台が見えてきてしまった下駄。
更に、気付けば私は下駄ばかりで草履が無いじゃないかと思い立ち
以前から行ってみたかった、ちぐささんへ行ってきました。
船場センタービル9号館の1階にあります。
地下鉄御堂筋線の本町駅の10番出口と船場センタービルが直結しているので
迷うことなく到着しました。
12時ちょうどに到着したからかお客さんは誰もいず、こりゃラッキー❤
色々と相談してお直しと草履の購入が出来ました。
母の嫁入り道具の中に入っていたという下駄。
状態はとても良いのですが、いかんせん鼻緒がきつ過ぎて足が全く入りません。
あと、裏のカバーが錆びていたので鼻緒の調整と合わせて交換して頂きました。
こちらは良く履くヘビーローテーションの下駄。
表は綺麗なのですが。。。
裏はこんな感じでゴムがすり減っていました。
踵の補強でまだまだ現役続行決定です。
そして、草履はおっちゃんに色々と見繕ってもらいましたが、
どうもに私にはお上品過ぎて似合いません。。。( ;∀;)
ピンクやグリーンのうっとりするような綺麗な台に、鼻緒も白とグレーの
とてもお上品なもの。
木綿ウールラバーの私がそんな素敵な草履を履くことは、残念ながら
なさそうです。
どうしようかと店内をフラフラしていたら、ビンゴな台に出会いました。
おっちゃん一押しのキャメルクラッチという台で、艶が無いタイプ。
鼻緒はホースヘアーで左右で柄が違います。
これなら手持ちの木綿や紬にも合いそうです。
というか、合わなきゃ困る(笑)
いつものごとく代わり映えのしない格好ですが、こちらの木綿にも
違和感なく合いました。
後ろは角出しー。
鼻緒を挿げてもらっている間、おっちゃんの仕事っぷりを眺めながら
色々とお話しを聞いてきました。
高槻に1件だけある桃太郎さんという履物屋さんをご存じで
『あそこのおばあちゃんに、よくお昼ご飯ご馳走になった。。。』
と、昔を懐かしんでおられました。
母の下駄を挿げてもらっている時、下駄の裏の山田屋の印字に
『どこのや?』と聞かれて、姫路の山田屋さんだと答えると
『あー!あっこな、よう行ったわ』とこれまたご存知でした。
母の実家が姫路の先にある相生だというと、その先の赤穂が故郷だとのこと。
その赤穂を流れる千種川から、『ちぐさ』と店名にされたとのこと。
私とおっちゃんに直接の繋がりはないですが、なんだか少し繋がりが出来たようで
嬉しかったです。
店先にあったこちらは、姪っ子さんのお手製だとのこと!
おっちゃんの遺伝子、絶対に受け継いでますね。
素晴らしい~❤