着付講師への道 自装 ~角出し~
1ヵ月ぶりのお稽古は、女袴の復習と自装で角出しでした
袴の着付けは問題なかったのですが、襟のポイントが抜けていたり
袴の畳み方が雑だったり、
(折れ線で綺麗に折れていないという、雑な仕上がり)
と、やはり諸々と出来ていないところが洗い出されていきました。
毎回のことながら、自己嫌悪に陥りつつも、
(これも出来ていない、あれも出来ていない、その原因は
自分の練習不足意外の何でもない。。。)
先生に褒めてもらえたところもあり、そこを素直に
ありがとうございます。と受け取れたことが心地良く、
緊張と弛緩がない混ぜになったお稽古でした。
自装の角出しは、教えてもらう前に『本当に簡単でビックリするから』
と言われていた通り、本当に簡単でビックリしました。
YouTubeや本で何度か挑戦したこともあったのですが
・手順が多い
・紐が多い
・綺麗に仕上がらない
(これは私のぶきっちょさに問題があるかもですが)
という有り様で、
角出し=難しいもの
となっていました。
教えていただいた角出しは、
・手順が簡単なのですぐ覚えられる、
・用意するのも紐1本
・そして何より綺麗に仕上がる!
で、これならチャチャっと結べて、
そして、何だか着物が着れる人!みたいな感じになるのが
とてもいいと思いました。
未来の生徒さんに是非、教えたいー!
で、ご機嫌さんで角出しを結んでの帰り道、
電車でお隣だったおばさまに、
『着物のお仕事されているんですか?』
『帯は更紗ですね。私も以前は着ていたんですけど。。。
着物売りに出しでも二束三文だし、やっぱり着ようかしら♪』
だとか、
バスでは前に座っていたおばあちゃまに、
『お茶でもされているんですか?』
『このかばんはどこのですか?』とか
『竹?ベトナム?』とか
本当に色々聞かれました(笑)
そして、これは全く関係ないですが、お稽古後の小腹を満たそうと
一人で鯛焼きを食べていると、二人のおばさまがじーっとこちらを見ているので
何事かと思えば、『とっても美味しそうですね❤』
と言われて、三人並んで鯛焼きを食べたりと、
角出し効果?ですかね?(笑)
着物が結ぶご縁というのか(最後は鯛焼きですけど)、
いつにも増して声をかけられました。
全ておばさまですが(笑)
そういえば、この日のレッスン時に先生に
『いつかは、お直しおばさんのような人に出会うかもしれない。
でも、あなたはあたなの格好に自信を持って、毅然としていれば良い』
と言われました。
暑い中、無理に袷を着たりする必要はない。
着物は我慢をして着るものではない。
着物の本来の姿は、楽に気持ちよく着れるもの。
だから、戦前まで当たり前のように生活着として存在し
着物は無くならず着続けられてきた。
洋服を着ることを考えれば、確かに着物を着るのには
時間はかかります。
でも、慣れれば、それが生活の中での当たり前になれば
時間がかかることではなく、
着物を着る=15分、は着物に着るのに必要な時間。
まだまだ、着物を着始めて1年足らずですが、
着れば着るほどに楽しく(あっ、でも洋服も好きですー)
この楽しさを、着物を着たいと思っている人と
共有できればな、と思います。
お稽古も残すところあとわずか。
年明けには卒業予定です。